フュージング画、草花歳時記シリーズ制作中

横25cm×縦40cmほどの小ぶりなフュージング画を、連作で作っています。題して草花歳時記シリーズ。季節を感じさせる草花の写生を、ガラス絵に仕立てた感じです。最初の3作は、「シンビジウム」「枝垂れ桜」「藤」です。

焼成直前の3作「シンビジウム」「枝垂れ桜」「藤」

焼成直前の3作「シンビジウム」「枝垂れ桜」「藤」

従来の水墨画風フュージング画に比べ、少しカラフルです。日本画風と言ったところでしょうか。

それぞれの絵には、愛らしい小動物もいれています。シンビジウムにはブルーの蝶、枝垂れ桜には瑠璃色の小鳥、藤にはクマバチです。

女神のステンドグラスは「イズン」です

北欧神話に登場する女神の一柱「イズン(Iðunn/Idunn)」は、神々に永遠の命を与えるリンゴを配る役目を担っています。このリンゴを食べないと「神」と言えども老いると言うこと、そして全ての神達がこの小娘のような女神にその命を牛耳られていることが、北欧神話の面白い点です。

ガラスピースにテープを巻いていますので、作業は後半です。

ガラスピースにテープを巻いていますので、作業は後半です。

イズンが、ある男神にリンゴを授けている場面をデザインしたステンドグラスは、もうじき完成します。

テープ巻きは新調に。この段階で割れるとショックがでかいからです

テープ巻きは新調に。この段階で割れるとショックがでかいからです

女神シリーズのステンドグラスパネル制作中(1)

不連続シリーズで、神話の女神を題材にしたステンドグラスを作っています。昨年は、北欧神話の「フレイヤ」でしたが、今取り掛かっているのは、同じ北欧神話の「イズン(Idunn)」です。イズンは、フレイヤと人気を二分する女神だそうで、今まで色々な画家が描いています。

現在ガラスカット中で、全体像が見えてくるのはもう少し先になると思います。

イズンのガラスカット中

イズンのガラスカット中

縦1m強で、ピース数も600近くあるので、時間はかかりそうです。まあ、納期の無い自主制作ですので、のんびりやります。

グリザイユの焼成の様子

女神の身体にはグリザイユ絵付けを施します。写真は、グリザイユの焼成の様子です。

千勝神社儀式殿 竣功

茨城県つくば市に鎮座する千勝神社(ちかつじんじゃ)の儀式殿が、今月3日に竣功しました。この儀式殿は別名 山根彦神拝殿といい、山根彦神本殿の正面に造営されました。

この儀式殿の特徴の一つは、神社には珍しいステンドグラスが嵌っていることです。奥の一段高くなった部分を幣殿と言いますが、その天井近くに3枚据え付けてあります。

ステンドグラスと言っても、正確にはフュージング画です。ステンドグラスは、背後に光源が必要で、言葉を変えれば室内が薄暗くないと映えません。ですが、フュージング画の良さは、背後の光源があっても無くても(透過光でも反射光でも)綺麗に見える点にあります。つまり、24時間綺麗に見える点で、この明るい儀式殿にはもってこいです。

儀式殿を正面外から見たところです。

儀式殿を正面外から見たところです。

制作者(私)とフュージング画

制作者(私)とフュージング画

12月3日には、竣工奉告祭が厳かに催行されました。3枚のフュージング画のデザインは、御祭神の御神徳を象徴的に表しています。詳述は避けますが、是非、ご覧になって何かを感じて頂けるとありがたいです。

竣工奉告祭で奉納された舞「納曽利」

竣工奉告祭で奉納された舞「納曽利」

千勝神社儀式殿のフュージング画を制作しました

今年平成29年は、千勝神社の山根彦神拝殿および儀式殿の御造営の年でした。3月の着工祭に始まり、12月の竣工奉告祭に至るまで、ほぼ1年建築が進められました。私は、このつくば市にある千勝神社の世話人でもあります。そこで、この儀式殿にふさわしいガラス工芸をと思い、幣殿上部を飾る3枚のフュージング画を制作し、奉納しました。

神社にステンドグラス(正確にはフュージング画ですが)は、珍しいと思います。最大の理由は、簡素な神社建築に派手派手しいステンドグラスが似合わないからでしょう。そこで、今回の作品は、簡素にして清潔感あり、また静かな佇まいのデザインにしました。

幅80cm×縦30cmのベースガラス上に、ガラスフリット(ザラメ状のガラス粒)を載せて、焼成していきます。1枚目は緑基調の作品、静まった森林と、二つの光の輪を描きました。

原画を元に、緑のガラスフリットを、ベースガラスの上に置いていきます

原画を元に、緑のガラスフリットを、ベースガラスの上に置いていきます

2枚目は、すがすがしい青と高貴な紫を散りばめた作品です。

2枚目はブルーと紫基調の作品

2枚目はブルーと紫基調の作品

3枚目は、情熱を感じさせるオレンジ基調の作品です。日本の国土を象徴する赤い富士山と、御祭神の御霊を表す光の輪のシンプルなデザインです。ガラスフリットは、たくさんの色があり、ピンクや黄色など、少しずつ混ぜて、微視的には複雑な色合いを出しました。

富士山と燃える太陽のような光の輪を描いた作品

富士山と燃える太陽のような光の輪を描いた作品

焼成は、電気窯で行います。電気が通じているのは7時間ほどですが、余熱が冷めて蓋を開けられるまでになるのに、丸1日かかります。

これから約1日かけて、電気窯で焼成します

これから約1日かけて、電気窯で焼成します

1枚の作品は、1回焼いて出来上がりではなく、少しずつ様子を見ながらフリットを重ねていきますので、1枚につき10回ほど焼成します。

大分完成が近づいた時の焼成です

大分完成が近づいた時の焼成です

3枚の色づきや透光度のバランスを見ながら、完成のタイミングを計ります。

焼成前は、フリットが白っぽく乗っているのが分かります

焼成前は、フリットが白っぽく乗っているのが分かります。このオレンジや黄色のガラスは、焼成前は色が白っぽいのです。焼いた後の濃さを想像しながら、フリットを載せていきます。

完成品も光の透過度や反射、周囲の明暗で、色々な表情になります。それが、フュージング画の面白さだと思います。

完成した3枚

完成した3枚

フュージング画はステンドグラスと違い、必ずしも背後からの透過光が無くてもきれいです。ですので、夜は夜で、室内の明かりで美しく見ることが出来ます。

12月に、無事儀式殿に取り付けられました

12月に、無事儀式殿に取り付けられました

真新しい、神社建築はヒノキの良い匂いです。すっきりとした3色のフュージング画もあまり出しゃばることなく据え付けられました。制作期間約2ヶ月、ほっとしました。

実はデザインの期間も、2か月ほどかかりました。その間、イタリアはフィレンツェとローマに行ったりしていたので、「宗教画とはどんなものか」を勉強することが出来ました。もちろん、ヨーロッパのステンドグラスやイコン画の様なこってりした絵をこの神社建築に持ち込むことはできませんが、しかし、絵に込めた信仰心とエスプリは、イタリアで感じ取ることが出来ました。少なからず、参考になりました。

ステンドグラス「ブーゲンビリア」はテープ巻き工程です

大判のステンドグラス「ブーゲンビリア」は、ガラスカットに並行して、テープ巻きを行っています。

ランバーツのゴールドピンクのガラスが美しいです

ランバーツ社のゴールドピンクのガラスが美しいです

ブーゲンビリアの花は、ゴールドピンクです。美しいガラスですが、とても高価で、無駄を出せません。

第23回 うしく現代美術展はじまる

11月19日より、2週間の会期で「うしく現代美術展」が始まっています。場所は茨城県牛久市の生涯学習センターです。お近くにお寄りの際は、ご高覧賜りたいと思います。総勢50名の作家が、絵画や彫刻、書などを展示しています。私は例年フュージング画を出していたのですが、今回は初めてステンドグラスを出しました。

ステンドグラス「夜梅」を1点、出展

ステンドグラス「夜梅」を1点、出展

話は変わりますが、うちのノートパソコンの調子が悪くなったので、中を開けて、冷却ファン周りを掃除しました。冷却ファンの音も異常でしたし、熱暴走に近い症状だったからです。

ACERのサブノートPCを分解中

ACERのサブノートPCを分解中

以前に1回、ファンの換装をしたのですが、今回はその時ほどはホコリは詰まっていませんでした。

ホコリの詰まった吹き出し口

ホコリの詰まった吹き出し口

一応、掃除して元に戻しましたが、動きが遅いのは変わりませんでした。これも7年選手ですので、そろそろ、新しいPCを買おうと思います。

注文ステンドグラス「ブーゲンビリア」制作開始

沖縄に行くと咲いているブーゲンビリア。この花をモチーフにして、オーダーメイドのステンドグラスを作っています。

花は、洋風ですが、原画は水墨画の和風です。

ブーゲンビリアの水墨画

ブーゲンビリアの水墨画

ピンクのハンカチのような軽やかな花びら...ではなく花びらに見える「苞」が美しいブーゲンビリア。葉っぱもリズミカルで絵になります。

ランバーツ社の最も高価なガラス「ゴールドピンク」

ランバーツ社の最も高価なガラス「ゴールドピンク」

苞の部分は高価なゴールドピンクのフラッシュガラスをふんだんに使用します。

神戸 動物王国で「動物観察」

制作に欠かせないのがモチーフ。でも、作りたいときにすぐそばにいないのがモチーフです。ですから、常日頃から、観察する習慣を付けていないと、いざ制作する時になって、リアリティーのある絵が描けません。

ということで、週末を利用して神戸ポートアイランドにある「動物王国」に来ています。ここは、基本動物園なのですが、かなりユニークです。それは、実際に動物に触れられる点です。

園内に放し飼いにされている珍しい鳥や動物に、エサをやれます

園内に放し飼いにされている珍しい鳥や動物に、エサをやれます

大きな動物ではなく、鳥や小動物が多く、間近で観察できます。

目の高さをちょろちょろ歩き回るコモンマーモセット

目の高さをちょろちょろ歩き回るコモンマーモセット

良く逃げ出さないなあ、と思うと同時に、観客に持って行かれたり踏まれたりしないか、ちょっと心配でした。ワオキツネザルの餌付けは、人間のまわりを猫のようにちょろちょろ歩き回るキツネザルがとても可愛く、顔つきなどよく観察できました。

ナマケモノは、通路の目の前にぶら下がっています

ナマケモノは、通路の目の前にぶら下がっています

今後の作品作りに、とても参考になりました。やはり、図鑑ではなく生きた動物に接しないとダメですね。