作品集 gallery無鉛ステンドグラス(フュージング)

1055「つるバラ」

工房の庭では数種類の薔薇を育てているのですが、その1つ「ピンク・アイスバーグ」が美しく咲いたので、スケッチしておきました。 そのスケッチから、一旦水墨画の原画を描き、それを元にフュージング画に仕上げました。
ピンク・アイスバーグは半蔓性で、細く長く伸びた枝と、旺盛な葉、小振りな花の対比がとても面白い薔薇です。

フュージング画に仕上げるにあたり、ステンドグラスのように透過光で見たときはもちろん、反射光でも美しく見られるように、 ガラスに薄い白ガラスの下地処理をしています。 その為、ガラス面が和紙のように見えます。

花の部分は、濃淡の異なる数種類のピンクの薄いガラスを融着させてあります。 また、葉、茎の部分も単に絵付けしてあるだけではなく、薄いグレーのガラスを裏から融着して、こんもり浮き彫り状にしています。

最後に、グリザイユ(金属粉を原料としたステンドグラス専用の顔料)で、水墨画風に淡く絵付けしています。 このグリザイユも焼成して、ガラス面に定着させています。

サイズ: 額外形: 横51cm×縦89cm×厚4cm
設置場所: 壁や窓辺に吊るして
制作経緯: 自主制作
制作過程: 詳しくはブログの記事で
制作年度: 2009年

1055「つるバラ」(白壁の前に吊るして撮影)
達風無鉛ステンドグラス「つるバラ」(白壁の前に置いて撮影)

1055「つるバラ」(背後に電球の明かりを設置して)
達風無鉛ステンドグラス「つるバラ」(背後に電球の明かりを設置して)

1055「つるバラ」(部分拡大)
(部分拡大)

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