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C.《小結》コース 〜ステンドグラス中パネルの作り方〜
ステップ C1
概要説明
ステップ C2
デザイン講座
(パネル編)
ステップ C3
ガラスカット
ステップ C4
凹カーブのカット
ステップ C5
ルーター技法
ステップ C6
コパーテープの
補修技法
ステップ C7
半田技法
(美しい半田)
ステップ C8
半田技法
(飾り付け)
ステップ C9
周囲の補強
ステップ C10
洗浄と黒染め
付 記
工具と消耗品一覧
ステップC10. 洗浄と黒染め
《1》 洗浄
洗浄は、表面に付いたフラックスを洗い流し、半田やレッドケイムの酸化膜を除去することが目的です。 これくらいの大きさの作品を洗浄するためには、簡易的なプールを用意するのが便利です。 45mm角程度の垂木(木の角材)ろロの字型に並べ、ブルーシート(防水シート)を上から敷いて、 テーブルの上に即席のプールを作ります。
この中で、洗浄と黒染めを行います。
まず、大量の熱湯を作品全体にいっぺんに掛けて、ペーストの油分を融かします。 一旦熱湯を捨てて、中性洗剤と真鍮ブラシで半田線を磨きあげます。歯を磨く要領で、立体的な半田線の隅から隅まで磨きます。
両面磨き上げたら、再度大量のお湯で洗剤と汚れを洗い流し、タオルで拭いて乾燥させます。
《2》 黒染め
ブラックパティーナで黒染めします。半田線だけでなく、レッドケイムも黒く染めます。 両面終わったら、お湯でパティーナを洗い流します。この時、ぬれたタオルなどでやさしく拭くと、きれいになります。 抜いたとき、黒染めが剥離するようでしたら、やめてください。
《3》 ワックス塗布
作品が乾燥したら、半田線とレッドケイムにワックスを塗布しておきます。 これは防錆のためですので、洗浄と黒染めしたその日の内に行ってください。
《4》 額への固定
今回市販の丸い木額に取り付けます。今回は、裏から4箇所木ネジを斜めに打って止めます。 木ネジを使う方法以外にシリコンシーラント(コーキング)を充填する方法もあります。 もし作品が大きすぎて、額に嵌らないときは、周囲のケイムをカンナで削ってください。
ようやくステンドグラス中パネル「カラスウリ」の完成です。窓辺に鎖などで吊るして飾ると素敵です。
■写真はクリックすると拡大表示されます■