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D.《関脇》コース 〜ティファニーランプの作り方〜
ステップ D1
概要説明
ステップ D2
モールドについて
ステップ D3
デザイン講座
(立体編)
ステップ D4
ガラスカット
ステップ D5
ルーターと
テープ巻き
ステップ D6
半田付け1
ステップ D7
半田付け2
ステップ D8
縁の半田
ステップ D9
仕上げ
ステップ D10
ランプベース
付 記 1
キャップ直付け例
付 記 2
工具と消耗品一覧
ステップD6. 半田付け1
《1》 モールドの準備
ステンドグラスシェードの組み立てにあたり、まず組み立て用型紙3枚をモールドに貼り付けます。 まず3枚の頂点(リング部分)を丸く切り取ります。 さらに、ボーダー部分も必要有りませんので切り取ります。
3枚の型紙をまず繋いで大きな扇形にします。次にモールドにスティック糊などを使って貼り付けます。 糊は後ほど水をかけてはがしますので、水溶性のものを使ってください。
型紙とモールドの間に空気が入らないようにぴったり付けますが、糊をべっとり塗る必要は有りません。 放射状に10本ほど筋状に塗れば、型紙は貼り付きます。また、モールドの中心と、型紙の中心(軸)がずれないように 真上からも良く見ながら、貼り付け位置を決めます。
《2》 ピースの仮止め
モールドにガラスピースを仮止めします。 このとき固定手段として、伝統的にタッキーワックスなどが用いられてきましたが、最近では水に簡単に溶ける水溶性糊も使われています。 特にここで用いる、ステンドグラス専用の「タイトリ製ランプのり」が便利です。
この糊の注意点として、空気に触れた状態で時間が経つと湿気を吸って水っぽくなってしまう点があります。 その結果、湿度の高い夏場などは、半田の時間が長引くと、ピースが脱落しだします。 このランプのりを用いるときは、ピースの仮止めから、点止め半田完了まで、なるべく1、2日で終わらせるようにしてください。
ピースをモールド上の型紙に仮止めするときの要領は、糊をバターナイフやヘラで少量すくい取り、ピースの裏にダイズ大の玉状に着けます。 そして、型紙の該当する場所に、押し付けるようにして貼り付けていきます。この段階ではボーダーはまだ付けません。
組み立て作業ではリングも同時に半田付けします。リングの外周部をあらかじめサンドペーパーで磨いておきます。
ボーダー以外の全てのピースを仮止めしたら、頂上にリングを置きます。 周囲のピースがリングに触るように、位置を微調整します。 また、全てのピース間の隙間が均一になるように微調整します。
《3》 モールドの固定
立体ものの半田付けで最も重要なのが、水平出しです。融けた半田は一種の液体ですので、 少しでも傾くと、とんでもない方に流れていってしまいます。 ですので、半田作業をしている部分は、地面に対して水平でなければなりません。
このランプの場合、モールドを傾けて固定することになります。 下図は、有り合わせの材料で私が自作した固定具(フォームポジショナー)です。 ポイントは、@長ネジの先端はモールドのアナに通し、抜けない程度に緩めに固定、 A長ネジの他端はテーブルに角度自在に固定です。 ちなみに、ステンドグラス専用のフォームポジショナーも市販されています。
下図からわかるように、要はモールドの上面(半田の作業面)が地面に対して常に水平になっていてもらいたいのです。
自作固定具(フォームポジショナー)の構造(左:球座関節式/右:ちょうつがい関節式)
下図は、実際にモールドを固定しているところです。先端の蝶ナットはぐらぐらにしておきます。 その方が、作業中モールドを手で動かして角度を自由に調節できます。
水平出しは、慣れてくれば作業中に上から見てできるようになりますが、 最初は少し離れたところから見て、テーブル面に並行になっているかどうか確かめた方が良いです。
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